マラソン大会に颯爽と現れたおじさまは、わたしの命の恩人

2023年10月14日マラソン雑記

 

ずいぶん前、バンクーバーで行われたScotiabank ハーフマラソンのこと。

その日は6月の太陽がとても暑い日でした。

あの日、私が出会ったのは、一人の素敵なおじさまでした。

 

10キロくらいまでは、練習の成果もあり、順調。

湿度も低いし、走りやすいのがバンクーバーの気候の特徴。

それでもじょじょに坂道がきつくなり・・

 

15キロ越えて、17、18キロまで何とか気合いで走ってきました。

ゴールまであと3キロぐらい、気が遠くなり、足が止まりました。

沿道のカナディアンたちが、ゼッケンに書かれた名前を呼んで「○○!Looking Good! Looking Good!」と応援してくれる。

感動しながらも、声が遠くなっていく。

 

「水、水、水・・・」

 

この先、給水はない。

 

歩くのもままならず、自分の中では蛇行しているような感じ。実際は多分保っていました。

そんな時、神様が!

 

目の前に、颯爽と道に現れたさわやか笑顔の白髪長身のおじさん。

氷水を張った大きな樽に、スポーツドリンクをたくさん冷やしていて、ランナーたちに配ってくれたのです!

 

そのドリンクのおいしかったこと・・

甘くて、冷たくて、心身に染みわたって・・

 

ところで、たまに、ひとつのイベント的な感じで、レッドブルを飲んでから走ることがあります。

レッドブルといえば、アルプスの水、砂糖類、のほかに

  • カフェイン→人体への刺激作用があり集中力や注意力を高める
  • アルギニン→アミノ酸
  • ビタミンB群→精神的能力の維持、疲労感の軽減に役立ち、神経系の機能を正常に保つ

を含み、上記のような作用のあるエナジードリンク。

主観ですが、本当にエネルギーがみなぎってきて、多少無理できる気がします。

無理できる「気がする」その気分こそが、レッドブル効果ということなんでしょう。

 

レッドブルではなかったのですが、おじさんがくれたドリンクで、生き返りました。

命を救ってくれたと言っても過言ではないでしょう。

 

みんなのどが乾いてたはずなので、きっと一瞬の出来事だったと思います。

でも、あの一瞬で救われた人がいること、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

あの爽やかさは、普段から爽やかな人でないと出せない爽やかさ

だと思うんですよね。

きっとあちこちで、人を幸せにしているんだろう。

コロナ禍で、声援すらできない世の中ですが、私もいつか同じように恩返したい。

そんな思いと一緒に、ほろ苦さも心に残っている、懐かしいカナダの思い出です。

 

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