旅読書はミウラさんの友達 ほろ苦い友達関係
旅行と本
益田ミリさんの「ミウラさんの友達」
さらっと読める4コマ風の漫画で、今回は旅行中これを読もうと決めていました。
友達って難しい 大事な関係でもひとつの亀裂で簡単に壊れる
と、帯に書いてる。(韓国語を訳したので適当です)
タイトルや帯の通りで、友達って難しいね…というお話。
最初からどことなく切なくて胸がチクチクするのは、人間関係の少しのズレや歪みが心の中で大きくなっていく、そういう感情に心当たりがあるからかも。
少々ネタバレの感想ですが
なんでも話せてたくさんの時間を共有してきた大事な親友だったのに、はっきりとした原因がわからないまま、向こうから一方的に離れていった・・
あのメールのあの言葉がダメだったかな・・くらいは推測できるけど、ほんとのところはわからないからモヤモヤ
でもあの子が決めたことだから、受けとめるしかない。
大人になると「こういうとこが嫌」とか「ここを直して欲しい」とか言わないですしね。
そんな寂しさ虚しさの中、新しいルームメイトを受け入れる。
5つの言葉しか発せないルームメイトと「トモダチ」になり、話を聞いてもらう日々が始まる。
そんな不思議なルームシェアをする中で、徐々に気持ちを整理していくというストーリー。
前に、
あれ?
と思ったことはあった。
向こうからプッシュされ、仲良くなってあちこち色んなとこに行くようになった友達が、急にぱったり連絡してこなくなって、なんかあった?と心配になり、こっちから連絡をしてもつれなくて、なんのことはない、新しい仲間ができて切られただけでした。
一時的に接近した関係なのでなんじゃと拍子抜けした程度でしたが、それでも連絡が途絶えたころ、モヤモヤしたのは覚えてます。
本の中で一番キュッとなったのは、偶然親友と道で会った時の、相手の他人行儀な態度。
気まずいでも怒ってるでもない、心のこもらない、そつのない挨拶。
そうなったらもう、あーもーええわ面倒くさい!ってなってこっちもあれこれモヤるのがバカらしくなりそう。
そういえばこんなお願いをされたことがあった。
親友と距離を置きたい、けど話し合うのも嫌、みたいなので、もしどこかで会ったら「最近忙しいみたい」とそれとなく伝えてくれないかと。
無二の友人同士だと思ってたので驚いたけど、片方の心には違和感が広がってきてたよう。
それほどの仲でも壊れる儚いものだけど、居心地が良くなくなったなら、固執しないのがお互いに良いことなんでしょうね。
切なさと、ほろりと温かい気持ちになる漫画本、短いし、旅の途中で読むのにぴったりでした。
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