老いても楽しめる社会が良い。闇な映画『 PLAN75』
リアルな闇を見た
普段、あまり暗そうな映画は観ないようにしてるのですが、ま、これくらいなら・・とアマゾンプライムで観たのが、PLAN75。
なんとなく、惹かれるタイトルですよね?
暗そうな始まりも惹かれます。
さてさて、内容としては、高齢化社会の解決策として政府が打ち出した「プラン75」という政策が前提にあります。
プラン75とは名前の通りで、75歳以上になると、自分で生死を選択できるという制度。
そのあり得ないようでどこかリアルな制度が社会に溶け込んでいくというストーリー。
観てて、気持ち良い映画ではありませんよ。笑
そりゃ当然ですよね、75歳になったら、もういらないと言われてるようなものですから。
しかも「75歳」と言うけど、それなら70歳くらいになったらもう、気が気じゃないだろう。
もしかしたら60代だってハラハラかもしれないし、行き着く先がこれなら、若い人だって暗い気持ちで生きることになりそう。
映画では、若めの人達が結構他人事みたいな顔しているけど、本当にそういう顔で居られるかな?
時間が流れてる以上、あっちは高齢者、こっちはまだ、とキレイに割り切れるものでもなさそうだけど。
生死を選べる、その選択権は、本当に誰かを幸せにするのか。
もしかして安楽死を願う状況だったり、事情があれば特例として選べるというのは一つかもしれないけど、全員が義務的に「どうぞ」と言われてもね。
映画では、政策は社会に受け入れられ、その制度に関する仕事が生まれ、関連するサービスが充実されていきます。
充実されればされるほど、その制度を利用することが普通のことになっていくような、むしろそれを期待されているような、闇を感じる映画でした。
映画の中にはほのかな希望もあるので、特に後味悪くて眠れない・・みたいなことはありません。
また、倍賞千恵子さんの演技にはとても魅かれました。
侘しい女性を演じてもなお上品で美しかったです。
興味のある方はぜひ。
さて、真逆の本。
フランス人は老いを愛するという話。
そういうお手本になるような話はいくらでも聞いていたい。
老いてもおしゃれな人とか楽しんでる人とか見るのが好きなんです。
やっぱそうだよね!将来も楽しいんだよね!って思わせてくれる。
暗い映画やドラマも惹かれるけど、バランス取らないと、とは思います。
今日は名古屋マラソン見ながら明るく行きたいと思います。笑
では。
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